臨8
EXHIBITION
企画展

南富山駅前


郊外に出て気持ちよく飛ばすようになった電車の、その伸びやかなつりかけの響きを愉しんでいると、気がづけば終点の南富山駅前に着く。


飾りっけも何もあったものではないコンクリートの駅舎が鎮座する。
3階建ての駅舎の上は地鉄電車の研修センターがあって、少し前までは屋上に踏切の警報機が置いてありひょうきんな見た目をしていた。
駅前にはだだっ広い広場というか駐車場があり、市電から降りてきてクルマに乗り込む人の姿も多い。
その傍らには駅前食堂があって、昼に入ると中にいる常連らしきおじさま方は皆瓶ビールを嗜んでいた。ここのかけ中華は絶品だ。
3階建ての駅舎の上は地鉄電車の研修センターがあって、少し前までは屋上に踏切の警報機が置いてありひょうきんな見た目をしていた。
駅前にはだだっ広い広場というか駐車場があり、市電から降りてきてクルマに乗り込む人の姿も多い。
その傍らには駅前食堂があって、昼に入ると中にいる常連らしきおじさま方は皆瓶ビールを嗜んでいた。ここのかけ中華は絶品だ。






駅から電車通りに沿ってわずかながらのアーケード街がある。
屋根に北陸新幹線のデザインがなされている。きっと、新幹線が富山まで伸びてきたときに浮かれたのだろう。なんて考えるのもまた一興。
このアーケードで一番目立つ店が「サウス・ストリート」というCDショップで、なかなかいい趣を見せている。
よくこの南富山の一角で長らえていると思ったこともあるが、どうやらレコードマニアの間で有名な店のようだ。
屋根に北陸新幹線のデザインがなされている。きっと、新幹線が富山まで伸びてきたときに浮かれたのだろう。なんて考えるのもまた一興。
このアーケードで一番目立つ店が「サウス・ストリート」というCDショップで、なかなかいい趣を見せている。
よくこの南富山の一角で長らえていると思ったこともあるが、どうやらレコードマニアの間で有名な店のようだ。




静かで、どことなく余白があるような南富山の街。
電車が着くとぽつぽつと人が降りてきて、乗車ホームへ据え直されてまた富山駅を目指す。
電車が着くとぽつぽつと人が降りてきて、乗車ホームへ据え直されてまた富山駅を目指す。




夜の南富山駅前は、デ7000型の心地よいコンプレッサーの音だけが響く。気づけば人もまばらだ。電車と送迎のクルマだけが佇む。




サウス・ストリートのネオンが愛おしい。もう1本だけ撮ったら富山駅に戻ろう、を何度繰り返したことか。気づけば最終電車の時間が迫っている。




駅と駅前食堂の間の道を進むと、地鉄電車の車庫がある。
終点の先に進んで行くというのは、少しばかり心躍る。
ここは市内電車だけの車庫だが、東急のお下がりの電車が置いてある。部品取りらしい。それにしたって、東京で乗り慣れた電車が1台だけ置かれていたら面喰らう。
その脇に置かれていたエアコンには214や202と数字が書いてあって、私は驚いた。これは長崎電気軌道200型が搭載していたものである。
終点の先に進んで行くというのは、少しばかり心躍る。
ここは市内電車だけの車庫だが、東急のお下がりの電車が置いてある。部品取りらしい。それにしたって、東京で乗り慣れた電車が1台だけ置かれていたら面喰らう。
その脇に置かれていたエアコンには214や202と数字が書いてあって、私は驚いた。これは長崎電気軌道200型が搭載していたものである。


ひんやりとした風が頬を撫でる。私は今、南富山駅前に行きたい。